戦争体験を読む。
2025年8月15日、終戦80年を迎えました。
20世紀は戦争の世紀でした。遡れば明治維新から第一次世界大戦の戦前期は、日清・日露戦争を経て、国家主義・軍国主義を強固に内面化し、日本はナラティブとして八紘一宇的思考を蓄えていきました。そしてやがて、満州事変、日中戦争を皮切りに、太平洋戦争に突入します。1945年春、日本ははじめて自国である沖縄を戦場としました。それは、本土決戦を余儀なくされた際の時間稼ぎ、つまり、捨て石としての戦争でした。
戦前・戦中と呼ばれるものの70年余り、わずかの間に、果たしてどれだけの人が犠牲になったのでしょうか。末期には、軍人だけでは数が足りず、民間人が徴用され、沖縄では国民学校に在籍する成人に満たない、14歳程の少年たちまでもが護郷隊として部隊に組み込まれました。
――そして戦後。しかしそれは、組織的な戦闘の終結を意味するだけの記号です。シベリアへ抑留された人々、満州から帰還にむけた多難な道のりを歩んだ人々、戦争による心的・身体的後遺障害に苦しむ人々、さまざまな困難のなかでままならない生をままならないままに終えた人々。その時代を生きたあらゆる人々にとって、今、戦争とは、本当に終わっているのでしょうか。
おいかぜ書房では、あらゆる戦争の個人的な記録を、電子書籍としてアーカイブしています。
それはとても貴重な資料です。
失われ、損なわれないように、お手元にございましたら、是非お知らせ下さい。