失われた30年
池田 俊明 著
昭和21年、国民学校に入学した著者は、戦後復興の歩みとともに成長し、東洋信託銀行の創業期に入社。神武景気、岩戸景気、そして高度経済成長という日本の経済史の激動を、最前線で体験してきた。
本書は、著者自身のキャリアと重ねながら、日本経済の「光と影」を描く記録である。バブルの興隆と崩壊、不良債権処理の修羅場、そして企業再建に懸けた第二の人生――。単なる回顧録ではなく、ひとりの「経済人」が現場で見つめ続けた〈戦後経済の実像〉を克明に綴る。
バブル期に都市再開発の象徴とされた「土地信託」に深く関わった著者は、その制度の本質と可能性にも独自の視点で切り込む。さらには、不況の只中で再建を託された山京株式会社での壮絶な奮闘――企業の興亡と、そこに生きた人々の記録が、静かな筆致で語られる。
「失われた30年」は、本当に“失われた”だけの時間だったのか。いま再び、この時代を見つめ直す意味とは何か。経済人としての証言とともに、未来へのささやかな提言を込めた一冊。
【著者プロフィール】
池田 俊明(いけだ としあき)
一九三九年 出雲にて生まれる
一九四六年 国民学校入学(翌年学制改革)
一九六三年 大学卒業 信託銀行へ就職
一九八七年 全国信託協会土地信託部会長就任
(経済の成長とバブルの崩壊に金融の第一線にて対峙)
一九九五年 山京㈱代表取締役就任
二〇〇四年 東京簡易裁判所民事調停委員就任
二〇十六年 経済活動から退任(文筆活動へ)
〈電子書籍出版 〉
「マッカーサー元帥が守りきった「天皇」の神聖性」(二〇二三年八月一日)
「アジアの曙 大東亜戦争 その歴史的意義 太平洋での敗戦と戦争責任」(二〇二四年八月一日)
「昭和の残夢 そしてマッカーサーの日本」(二〇二四年十一月一日)
「遅すぎた敗戦の決断 「マリコ」の時代と昭和天皇独白録」(二〇二五年四月一日)
「九段の坂に夜を星降る ――「忘れじの人々」――」(二〇二五年七月一日)
〔書籍情報〕
Kindle版
出版日:2025年10月1日
価格:660円(税込)
リフロー型
POD版
価格:1,210円(税込)